今は無き、夜間電力利用の電気蓄熱式全館暖房システムのメーカー『エナーテック株式会社』の元社員が少々の心残りを感じてブログを立ち上げてみました。

2016年2月18日木曜日

『スラブヒーター使ってるんだけど寒いんだけど!』というクレームの時①

そんなクレームがよくありました。

そんな時、とりあえずお施主様にもう少し状況をきいてみてください。

・どこが寒いですか?
・いつ寒いですか?
・設定温度は何℃ですか?
・点検ランプは点灯してませんか?
・ブレーカーは落ちてませんか?



そんな風に聞いてみると、割とよくあったのが『トイレが寒いんです』というお答え。

トイレだと、狭い空間なので基礎の立ち上がりもあり、温まりが少し時間がかかるケースもあります。
ただ、それ以上に原因となっていた事が多かったのが実は換気です。

トイレには人感センサー付きのものや手動スイッチで必要な時だけ3種換気のパイプファンを回すようにしてあるケースが多いと思います。
そこで気にしていただきたいのが他の部屋の換気システムです。
ダクト式にしろパイプファンにしろ、第3種換気を使用していませんでしょうか?

当たり前ですが、第3種換気は強制排気自然給気なので建物内は負圧になっています。当然トイレ内も負圧なので、トイレだけ排気用ファンが止まっていたらどうでしょうか?
本来排気用に設置したのですが、ファンが止まっている状態で室内が負圧だと外気を吸い込んでしまいます。

冬場は冷気を感じてしまうので、居室の自然給気口を閉じてしまっているお施主様も多いと思いますので、尚更トイレから吸気する量が多くなったりします。

これがトイレが寒い原因だったケースが結構な数ありました。

暖房を使っているのに寒いと、いきなり機械の不具合を疑ってみたくなると思いますが、体感的な寒さは他の様々な要因から起こっている事もあります。

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