どの蛇口からも熱いお湯が出なくなっている場合、次に見る場所はボイラーについている温度計です。正面側の扉のついている面の上のほうに温度計がついているのでそこを確認してもらってください。
示している温度が55~60℃は最低限無いとお風呂に入るのに十分な温度のお湯が作られません。
その次に見る場所はボイラーの正面側の扉の中です。扉を開けると左上に大きなブレーカーが3つある事が分かると思います。
これが1つでも落ちていたらボイラーはフルに稼働できません。
このブレーカーはボイラー内のお湯を沸かすためのシーズヒーターに繋がっています。シーズヒーターはボイラーの一番下に3本入っています。その3本それぞれに各1つずつブレーカーが対応しているわけです。
で、ここまで確認していただくのはお電話を受けた段階でお施主様にもお願い出来ると思います。
ブレーカーが落ちていたら → ヒーターの絶縁不良かブレーカーの故障。もしくは機器の不良ではなく何らかの原因でブレーカーが落ちた。(付近への落雷の影響等でしょうか)
もしも一晩程度はお施主様が自宅でのお風呂を我慢していただけるようでしたらブレーカーを全てONにしていただいて翌朝もう一度確認してもらってください。
ブレーカーが切れておらず、ボイラーの温度も正常に上がっていたら数日様子をみていただいても良いかもしれません。
やはりブレーカーが落ちていた場合、現地に行かなくてはなりません。必ずメガー(絶縁抵抗計)を持参してください。
現地ではまず、ブレーカーを全部OFFにして2次側の端子で絶縁抵抗値を計ります。ここで数値が正常(無限大)だったら原因の特定です。ブレーカーの故障です。
早急に今ついているものと同じ容量のELB(漏電ブレーカー)をご用意の上で交換してください。
必ずELBでお願いします。サーキットブレーカーではダメです。
ちなみに容量はEB-20(2000リットルのタイプ)は75A、それ以外は100Aがついているはずです。
絶縁抵抗値が異常値を示していた場合、ちょっと面倒です。
シーズヒーターの不良の可能性が高いです。
念のため、ブレーカー等の納まっている制御ボックス下の配線カバーを外して、シーズヒーター端子部を露出させてください。短いタッピングビス6本で留っているだけなので簡単に外れます。
端子部が露出したら、赤・青・黄それぞれ配線を端子から外し、シーズヒーター単独で絶縁抵抗値を計ってください。
ここでも異常値が出るようですと、このシーズヒーターを交換する必要があります。
交換方法等については、また改めて後日書きます。
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