まずは内蔵のブレーカー3つと、念のため主幹のサーキットブレーカー(多分250A)を落としてください。
次に室内のコントローラーで暖房を止め、ボイラーに繋がっている配管のバルブを閉じます。
こうすることによって建物内の配管にエアを送ることなく作業できますので、最後に室内でエア抜きする必要が無くなります。
まれにバルブがついてない現場に出くわしましたが、その場合は最後のエア抜き作業までしっかり行ってください。
次にボイラー内の圧力を抜きます。配管の繋がっていない空いている口にバルブがついていればそれを開放してください。バルブが無ければ安全弁を開放します。
下の画像のような部品が安全弁です。赤丸のついたレバーを90°起こしてください。開放されます。
中にかかっている圧が抜けたら安全弁、バルブを閉めてください。恐らく最初は内部に0.05~0.1Mpa程度の圧がかかているので勢いよく水が出ると思いますが、圧が抜けるとゆるやかになります。完全にウェルエコ内部の水を抜かなくても、圧さえ抜けば作業はできます。
エア抜き弁がもしも開放されていたらそれも閉めてください。
次にシーズヒーターに繋がる配線を外します。
下の画像の赤・黄・青の配線です。緑色のアース線も外してください。
外した配線は邪魔にならないようにテープなどでどこかに仮止めしておいてください。
このシーズヒーターは下の画像のような形をしています。これがボイラー内の水の中に直接入っています。長さはたしか860mmだったと思います。
これを抜くと、圧を抜いてあるとはいえ内部の水は出てきます。なので、ここからの作業は素早く行ってください。
シーズヒーターをボイラーに留めているナットを外します。ラチェットがあれば作業が早いと思います。
ナットを緩めるにしたがって内部の水が出てきますが、ひるまず進めてください。
ナットが外れたらヒーターを素早く引き抜き、新しいヒーターを差し込みナットで固定します。
この時、黒い耐熱ゴムのパッキンも出来れば交換してください。
あらかじめシーズヒーターにはめ込み、ボルトを通す穴の位置を合わせておくとよいです。
無事に交換が出来たら、端子部についている水を出来るだけウェス等でふき取ります。ただ、まだ水分が残っているので配線は繋がないほうがよいと思います。
次にボイラーに給水します。
まず先ほどのエア抜き弁を開放します。
ボイラーの下側の空いている口(環水口)にタケノコなどを使用しホースを繋ぎ、水道から直圧で給水するのが一番ラクです。
そのままエアを抜きながら給水し、安全弁から水が噴き出したら給水完了です。
圧力計が読める状況なら、噴き出す前に0.1Mpa程度のところで止めてください。
ホースを外し、最初に閉めた2つのバルブを開放します。
シーズヒーターに配線を繋ぎます。大電流が流れる場所なので、元のようにワッシャーも使ってしっかりナットを締めてください。
端子と接触する面積が小さいと、大電流が通った時に過熱の原因になる事があるので非常に大事です。
最後にブレーカーの2次側で絶縁抵抗値を測定し、正常値(無限大)を確認できたらブレーカーをONにします。
配線保護カバーも元に戻し、暖房を再度まわして作業終了です。
スラブヒーターの記事でも書きましたが、電力会社に連絡して強制通電を行ってもらうと、日中でも動作確認とともにボイラーの昇温が出来るので、その日のお風呂に間に合うかもしれません。
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